第34節セアラー対サントス 総控えのサントス勝利する

日曜日、11月13日にサントス戦をTV観戦した。

前節、ガンソが復帰したのだが、所用があり見られなかったので、この日はガンソのプレーを見るのを楽しみにしていた。

しかし、ガンソは出ていない。それどころか、サントスは誰ひとりレギュラーが出ていないのだ。監督まで控えである。ムリシー・ハマーリョは来ておらず、代行のタターがやっていた。

一体サントスに何が起こったのだろうか?いくらクラブW杯が控えているとはいえ、まだ1か月も先の話だ。特に、セレソンに取られているわけではないし、近く大事な試合が控えているわけでもないだろう。

TV中継のナレーションを聞く限り、クラブW杯に備えているみたいなことを言っていたような感じだった。

まあ、このブラジル選手権では、サントスは優勝の目はなく、降格の危機もないので、どうでもいいといえばどうでもいいのだろう。しかし、あと5戦、すべてこのような形で戦うのだろうか?選手も実戦感覚は必要だろう。試合に出ていないと、試合勘だって鈍ってしまうだろう。サントスの考えはよくわからない。アウェイだけこのような体制で臨むのだろうか?

さて、この日のサントスの先発は以下の通りだった。

GK:アラーニャ・・・控えだが、なかなかいい動きをする。手足がとても長いのでこの名前(アラーニャは蜘蛛の意味)なのだろう。

右SB:レアンドロ・シウヴァ・・・知らない選手。初めて見たと思う。

CB:ブルーノ・アギィアール・・・昨年からCB、SBのバックアッパーとして在籍。今年度はあまり出場機会がなかったが、久々に出場し、2ゴールの大活躍をした。

   ヴィニシゥス・・・CBのバックアッパー。たまに出る。

左SB:エデール・リマ・・・名前だけは聞いたことがある。

ボランチ:ホドリゴ・ポセボン・・・非常に懐かしい。今年初めのサンパウロ州選手権ではほぼレギュラーとして出場。最近はまったく姿を見ていなかった。本当に久々の出場。

MF:アンダーソン・カルヴァーリョ・・・名前は知っているが、プレーはほとんど見たことがなかった。

   イブソン・・・準レギュラー。この日のキャプテン。

   フェリペ・アンダーソン・・・トップ下としては、ガンソ、アラン・カルデッキに次ぐ存在。むらがある気はするが、いい選手だと思う。久々に出場した。

FW:アラン・カルデッキ・・・準レギュラー。ガンソ不在時は10番をつけていた。この日は11番をつけてプレーをしていた。

   ジオーゴ・・・久々に出場。最近では常にベンチで、ほとんど出場機会がなかった。

以上11名である。

準レギュラーでアラン・カルデッキとイブソンがいるぐらいで、本当に総控えのメンバーだ。

対するセアラーは、降格圏に入るか入らないかの瀬戸際なので必死である。

開始早々は、総控えのサントスが攻める。そんな中、前半10分、CKからのこぼれ球をCBブルーノ・アギィアールが足を出し、ゴールが決まったのだ。

サントス、先制である。

その後、サントスも攻めるが、徐々にセアラーも攻撃を仕掛けられるようになってきた。

そんな中、ゴールを決めたブルーノ・アギィアールがセアラーのFWを突き飛ばしたとの判定からである。

これをきれいに決められ、1-1になった。

その後は、一進一退だがセアラーのほうが多少優勢か。そんな中、(サントス側の)右サイドを崩され、きれいなクロスが入り、とも簡単に決められてしまった。

これでセアラーに簡単に逆転されてしまった。

その後は、セアラーペースになってしまった。

やはり、さすがに控えでは勝つのは難しいかなと思わざるを得なかった。そのまま前半は2-1で終了した。

後半、いきなり転機が訪れた。

後半5分に、ゴールほぼ正面で、サントスにFKが与えられたのだ。

誰が蹴るのかと思ったら、何とCBのブルーノ・アギィアールだ。ほとんどのプレースキックは、フェリペ・アンダーソンが蹴っていたからだ。

しかし、更に驚かされたのが、その球がほぼ無回転でゴールマウスに入っていったのだ。

ゴールが決まり、ブルーノ・アギィアールがあの格好悪い顔でベンチに走り寄ってきた。

相当嬉しかっただろう。今までほとんどゴールがなかったと思うが、それがいきなり2ゴールだからなぁ。それも、2点目は超ゴラッソだったから・・・。

その後は、サントスも盛り返し、かなり見応えある戦いが見られた。

しかし、そんな中後半25分に、セアラーにPKが与えられたのだ。

これを、GKアラーニャが見事に止めたのだ。

しかし、これだけで終わらなかった。その弾いた球をDFが拾い、そのままドリブルで上がり、フェリペ・アンダーソンに繋げ、ゴール前に走り込んだFWジオーゴにパスを出した。それをジオーゴはボレーでシュートを打ったのだ。かなり左寄りに飛んだと思われた球はカーブがかかり、見事にゴールネットを揺らしたのだった。

これは、本当にゴラッソだった。まさか入るとは思わなかった。相当にカーブがかかっていた。

ジオーゴにとっても嬉しいゴールだっただろう。

今年早々のサンパウロ州選手権ではそれなりに活躍していたが、その後はほとんど出場機会が得られていなかった。本当に久々の先発フル出場で、結果を出したのだった。

顔はテヴェスに似ているが、プレーも素晴らしいことが再確認されたのだ。

そのまま、3-2でサントスが勝った。

これで、サントスは勝ち点51で8位に浮上し、セアラーは17位の降格圏に突入した。

今節、1位コリンチャンス、2位ヴァスコともに勝ち、ともに勝ち点61で並んでいる。

次いで勝ち点56でフルミネンセ、フィグリエンセが続き、勝ち点55でフラメンゴボタフォゴという順になる。

残り4節、優勝争いはコリンチャンス、ヴァスコが中心になるだろう。

私は、個人的にコリンチャンスに優勝してほしいと思っているがどうだろうか・・・。

あと4節、目の離せない試合が続くのである。