清水エスパルスの降格に思うこと

清水エスパルスがJ2に降格することが決まってから1週間近くが経とうとしている。

今年1年間、生観戦・TV観戦問わず、エスパルスのほとんどの試合を観てきて、必然的に降格することを肌身で感じていたので、特に驚くべきことではないが、残念なことに違いはない。

1993年のJリーグ開幕当初からのチームとしてオリジナル10とか言ってもてはやされているが、それほどの人気チームとも思えないのだが、降格が決まった翌日などは、けっこうメディアでは話題にされていた。

個人的に思い入れが強いチームなので、思うことはそれこそ山のようにあるが、何から書いていけばいいか、ちょっと考えが及ばない。

3、4節前ぐらいから降格は間違えないと思っておりその通りの結果になったわけだが、何より残念なのは、チームとしての意地がまったく感じられなかったことだ。

ここ2試合、松本戦はスタジアムまで足を運んだが、松本戦も仙台戦もまったく気迫が感じられず、セットプレーからあっけなく取られた1点が重く、ほとんど何もできず力尽きたというまったく同じような試合内容だった。

試合を観ていても、試合結果に、もう悔しいという感情も湧き起ってこない。本当にくそみたいに弱いな、としか思わなかった。

去年までも毎年のように有力チーム、名門チームがJ1から降格することが決まっていたが、これほどあっけなく何の抵抗も見せずに簡単に降格を決めたチームはないだろう。

必ず、1年でJ1復帰を、と合言葉のように言うが、エスパルスは今までの降格したどんな有力チーム、名門チームとも絶対的に違うように感じる。

今のエスパルスが勝つことを想像することができない。どんな相手に対してもだ。現にほんの1か月ほど前に、J3の下位チームに鮮やかな惨敗を喫している。

来年の戦力は今の2分の1、もしくは3分の1、いや、それ以下になるかもしれない。今の戦力でこのざまなのに、来年はどうなるのだろうか?

このまま行けば、J3へ降格だろう。よくてJ2残留ぐらいしか考えられない。

驚くことに、今季1勝もあげることができていない田坂が、契約が残っているという理由から、監督を続投するという話もある。

アホか、と思ってしまう。

ここ数試合を観ていても、まったくいいところ、見どころがない。田坂に代わってからの数試合は、勝てはしなかったが、けっこういい内容の試合もあった。それが、4節ほど前のレッズ戦あたりからは目も当てられないような状態が続いている。

監督のせいだけではないと思うが、今の田坂にはまったく求心力がないのだろう。

監督のせいだけではないと思うが、プロの世界なのだから、結果を出せなければ当然解雇だ。

主力選手はほとんど残らないと考えたほうがいいだろう。

そうなると、今年とはほとんど別のチームになる。理論派の監督に来てもらい、心機一転しチームをゼロから立て直すことが必要なのではないだろうか。

私が大好きな選手であるスピードスターの村田などは、今でこそケガをしてしまっているが、あれだけの光るものを持っていても田坂に冷遇されまくっていたし、他のチームに移籍しても文句は言えない。あれだけの逸材はどこのチームも欲しいはずだ。移籍したチームでの大活躍ぶりは簡単に想像できる。

石毛もしかりだ。

才能を持った選手は山ほどいるが、それをまったく使いこなせていないのだから、どうしようもない。

しかし、一つだけ希望を言わせてもらえれば、大前にだけは移籍して欲しくない。大前にはエスパルスに残ってもらい、エスパルスを立て直してほしい。

エスパルスにもいろいろな選手がいるが、大前だけは魂を感じさせてくれるからだ。

J2に落ちようが、J3に落ちようが、チームがある限りは、エスパルスを応援していく。それだけは間違えない。

残り3試合、エスパルスはどのような試合をするのだろうか?

少しでも、心が揺さぶられる、気持ちの入った試合を魅せてほしいものである。