[コンフェデレーションズカップ2013]開幕を前に思うこと

いよいよ、ブラジルW杯のプレ大会、コンフェデレーションズカップが始まる。その開幕戦が、何とブラジル対日本というこれ以上ない、たまらないカードになった。

そんな夢のような対戦が見れる、それもブラジルで行われるのである。こんな楽しみはないだろう。

さて、まずは、キックオフがあと5時間ほどに迫ったブラジル対日本の試合についてだ。本当に楽しみである。どんな試合が見られるのだろうか・・・。

去年10月の対戦は、4-0でブラジルが勝った。スコアだけ見れば、ブラジルの快勝だが、内容はそうでもなかった。日本は、かなりよかったと思う。それほどの差があったようには思わなかった。

しかし、それから半年後の再戦はどのようなものになるのだろうか?

ちょっと前まで、私は日本代表は相当に強いと思っていた。その反面、セレソン(ブラジル代表)は相当に弱いと思っていた。

しかし、今はどうなのだろうか?

最近の日本代表を見ていると、ゴール力は乏しく、以前のような印象は薄れてきている。

一方のセレソンだが、1年ほど前までは、よくセレソンの試合も見れていたのだが、ブラジルを離れてからは、残念なことにほとんど見ておらず、最近の状況は把握できていない。メンバーも私が慣れ親しんだものと少し変わっているし、何とも言えない。

一時は4人ぐらいはサントスから選ばれており、スペインのバルサのようにセレソンの核となっていたサントスだが、今ではネイマール(正確にはバルサだが)一人である。

そんなセレソンだが、今でもそんなネイマールが完全なるエースである。

この試合、私はどちらを応援するだろうか?今までのほとんどの場合、やはり日本を応援していた。しかし、今回はどうだろうか?

ネイマールがいる以上、ブラジルを応援したいと思う。

今回本大会に出ている選手の中でも、生でプレーを観た回数は、圧倒的にネイマールが多いだろう。サントスの試合を中心に10回は観ているだろう。だから、どんな選手よりも、ネイマールに対しては愛着を持っている。一度、滞在先のホテルまで押しかけて、サインをもらい、握手までしてもらったこともあるので、その思いはひとしおである。とにかく、そんなネイマールには、活躍してもらいたいと思うのである。

そんなネイマールを擁するセレソンだが、どうしても強い感じはしないのだ。一昔前のセレソンは本当に強かった。しかし、今のセレソン、私にとって身近すぎる存在になったセレソンはどうしても絶対的な存在には思えないのである。

日本には十分に勝機はあると思う。日本が本気を出してやれば、どう考えても、ブラジルと互角、もしくは互角以上の戦いができると思うのだ。

しかし、今回の日本にとっては、完全にアウェイだし、アラブでのW杯最終予選を戦ってからの移動で、かなりきつい日程を過ごしてきている。そんな不利な状況がどう影響するだろうか・・・。

しかし、スコア的には、2-1ぐらいで日本が勝つような気もするのだが、どうだろうか・・・。

さて、そんな開幕戦が大注目なコンフェデレーションズ杯、地元ブラジルが優勝候補と言われているが、そんなに甘くないだろう。もし、初戦の日本戦を落とすようなことがあると、かなり厳しくなるだろう。グループリーグでは、日本と同様、メキシコ、イタリアと戦わなければならない。イタリアは、今、守備的から攻撃的へと変遷を遂げている強豪であるし、メキシコは何と言ってもロンドンオリンピック決勝で敗れた相手だ。このグループの中で、一番難しい相手だろう。ということで、このグループ、どの2チームが抜け出すのか全くわからない状況なのである。

しかし、やはり、ブラジルと日本に決勝トーナメントに進んでほしいと思うのである。

そして、できれば、ブラジルとスペインの戦いを見てみたい。これは、2年前のサントスがバルサにまったく太刀打ちできず敗れ去った姿を目の当たりにしたので、セレソンの世界でもそれと同様のことが起こるのか、それともそうではないのか。できることなら、なんとしてもそのリベンジを果たしてほしいと思うからである。

そして、そんな本大会のもう一つの楽しみは、スタジアムである。

ブラジルで慣れ親しんだスタジアムが来年のW杯に備え、どのような姿に様変わりしているのか、本当に楽しみである。

今回使われるスタジアムで、私が観戦したことがあるのは、リオのマラカナンとベロオリゾンチのミネイラオンだけだが、何と言ってもわが街サルヴァドールのフォンチノーヴァには注目したい。毎日のように、工事中のその姿を眺めていたものとしては、どのような姿になったのか、見るのが本当に楽しみである。それ以外にも、出張でよく訪れていたフォルタレーザのカステラオンも楽しみである。

そんな楽しみだらけのコンフェデレーションズ杯である。素晴らしい2週間になることを願うのである。