[Jリーグ2013]第5節浦和対磐田 荒天の中、見応えのある好ゲームを見せてもらった!

今年のJリーグも始まって早1か月が経った。早くも第5節の試合がこの土曜日に荒れた天気の中、一斉に行われた。

今年も、できる限りスタジアムに観戦に行きたいと思っているが、未だ行けていない。それ以上に、TV観戦すらできていなかった。

今年のJリーグは何と言っても、わが地元のチーム、横浜Fマリノスの快進撃だろう。この日も勝ち、何と破竹の開幕5連勝だ。早くスタジアムで、強いマリノスを見てみたいものだ。

この日、4月6日(土)は、荒天だったせいもあり、予定していた個人的なイベントもなくなり、スケジュール的に余裕ができた。そういったこともあり、この日、鳥栖対清水と浦和対磐田という2つのJリーグの試合をTV観戦したのだった。

清水は、以前好きだったチームでもあり、今年に入ってあまりにチーム状態が悪かったので、どの程度のものか見るのを、ある意味楽しみにしていた。前半37分からの観戦になってしまったので何とも言えないのだが、試合を支配していたのは完全に鳥栖で、これは勝ち目はないだろう、と思っていたときに、FWバレーが見事な反転でゴールを決め、それを必死に守り切り、初勝利を上げることができたのだった。選手たちはまるで優勝したかのような喜びようだった。

さて、本題に入ろう。

この日、夜7時から、NHK-BSで浦和対磐田の試合が生中継され、それを一部始終見ることができた。この日、私が注目したのは、浦和のDFの動きだ。最近わが長男が、所属するチームでCBをやるようになったため、CBの動きに注目したいと思ったからである。特に浦和の槙野は相当に攻撃的なイメージがあり、槙野やムードメーカーで知られる森脇の動きを見たかったのだった。

浦和のフォーメーションについては、このときまで知らなかったのだが、3バックだった。右から森脇、那須、槙野と並ぶ。那須が浦和にいるのは知らなかった。私はてっきり、槙野と森脇が4バックの2人のCBを任されているのかと思っていたが、そうではなかったのだ。

浦和のフォーメーションは、3-2-4-1という感じか。3バックの前に阿部、鈴木啓太。ダブルボランチというより、阿部は、2010年W杯の日本代表での阿部のポジションだったアンカーに近く、DFとボランチの間にいるといった感じだった。

その前は、右から柏木、原口、梅崎、宇賀神という感じで、1トップに興梠が入っていた。

長男は自分のチームで、常にDFの中央でプレーをしている。4バックのときは、2人のCBの一角であり、3バックのときは中央に位置する。この日の浦和では、那須の位置だ。槙野や森脇が若干違うポジションだったことには少し残念に思った。

さて、その注目したDFの動きだが、槙野、森脇は本当に上がる。特に槙野はCBというよりSBだ。それも超攻撃的なダニエウ・アウヴェスのような感じである。森脇もかなりそれに近い。つまりCB3人というよりは、CB1人とSB2人といった感じなのだ。それを阿部が、ときには鈴木啓太が適時カバーしており、変則的な4バックという感じだった。

このフォーメーションはおもしろいと思った。このほうが、固定された4バックより、流動的に臨機応変にプレーできる感じは受ける。このようなフォーメーションをとるチームはけっこうあるのだろうか?

試合は、完全に浦和ペースだった。槙野がとにかく上がり、チャンスに絡む。この日攻撃で目立っていたのは、その槙野と、梅崎、興梠の3人だ。原口は時折顔を出していたが、柏木、宇賀神はほとんどボールを持つ機会がなかったのではないだろうか。特に宇賀神はまったくといっていいほどTVに映っていなかった。左サイドで槙野とかぶるのだろう。槙野が、その前の宇賀神を常に通り越すことも影響しているのか。

まあ、そんな感じで、限られた数人でゲームを作っている感じではあったが、完全にゲームを支配していた。しかし、シュートが決まらない。1トップの興梠までボールは繋がるのだが、興梠が決められないのだ。

浦和にはほかにCFWはいないのだろうか?この選手について、名前はよく聞いていたが、プレーをまともに見るのは初めてに近い。いつもそうなのかはわからないが、この日の興梠のプレーは、どうなのか、と思ってしまった。

トラップにしてもドリブルにしてもボールとの距離が長い。足にぴったりくっついてる感じがしない。シュートを打つタイミングも遅い。清水のバレーが見せたような素早い反転などとてもできないだろう。

PKの失敗を攻めるのは酷だろうが、このチームのキッカーを任されているのだろうか?それとも、長男の少年サッカーチームと同じで、倒された人がPKを打つことになっているのだろうか?

完全にペースを握っていた浦和だったが、先制点は磐田に入った。これは事故のような感じだったが、ゴール前で森脇がクリアした球がクリアしきれずに、前田に決められてしまったのだ。何と皮肉なことだろうか。磐田は初めてのチャンスをものにしたのだ。

前半は0-1、磐田リードで折り返した。

後半も浦和ペースは続く。前半と同じだ。攻めに攻めるが、ゴールが決まらない。

しかし、後半32分、CKから森脇がヘディングで押し込み同点に追いついたのだ。これには、森脇の執念が強く伝わってきた。その森脇はちょうどこの日が誕生日だったらしい。背番号の46もそれに因んでいるらしい。このゴールは嬉しかっただろう。

そして、後半ロスタイム、カウンターから最後フリーになった原口が打ったシュートは、GK川口の手に当たるが、これがゴーマウスに入ってくれ、浦和が劇的な勝利を飾ったのだった。

2-1で浦和が勝った。シュート数は、浦和22に対し磐田は3。一方的な試合だったことがわかる。その試合内容にぎりぎりのところで結果も追いついてくれたのだった。

さて、この日注目していた浦和のDF陣についてだが、槙野、森脇の果敢な攻め上がり、それが機能していることがわかった。しかし、それ以上に、この2人の執念のようなプレーには、心打たれるものがある。

やはり、サッカーを見ることは楽しいと思った。今年のJリーグの試合も、見れる限りは見ていきたいと思ったのだった。