[チャンピオンズリーグ2012‐13]決勝トーナメント第1戦ミラン対バルセロナ この結果には驚かされた!

2月21日(木)早朝、この試合をリアルタイムでTV観戦した。スカパーの2週間無料お試しをやっているので、チャンピオンズリーグも全試合生放送で見れるのだが、さすがに平日のこの時間、毎回見るのはきつい。ということで、今週はこの日のバルサ戦を見ることにしたのだった。

最近めっきりスペインリーグの試合を見ていないので、バルサの試合を見るのは本当に久しぶりだった。ブラジルに住んでいた頃は、クラシコ(レアル対バルサ)をこれ以上ないぐらいに楽しみにしており、必ずと言っていいほど見ていたものだったが・・・。

さて、そんな久しぶりに見るバルサの試合だったが、相手はミランである。

私にとって、ミランにはまったく強い印象はない。以前、2シーズン前に、サンチアゴ・ベルナベウでレアル対ミランの試合を観たことがあるが、このときのミランのパフォーマンスは本当にひどかったからだ。

だから、この試合も、いくらアウェイとはいえ、バルサの圧勝になるだろうと思っていた。

この日のバルサは、ベストメンバーと言っていいだろう。まさに私の知っているバルサのメンバーだった。

対するミランは、私の知っているころからはかなりメンバーが変わっていた。ボアテングぐらいだろうか。あとは、パッチー二とかムンタリとかずいぶんとインテルから移籍した選手が多いと感じられた。最近入ったバロッテリは登録の関係から出られないのはわかるが、ホビーニョ(ロビーニョ)が出ていないのはどういうことなのだろうか?パトはコリンチャンスに移籍したし、チアゴ・シルヴァはパリサンジェルマンだし、ブラジル人が本当に減ってしまった。最近のホビーニョのパフォーマンスを見てみたかったので、ホビーニョの欠場は残念に思った。

さて、そんなバルサミランの対戦だったが、試合が始まり、予想通りの展開だなぁと思った。バルサがボールを支配し、ミランがカウンターで仕掛けるというもの。ミランはカウンターから何とかシュートまではいくのだが、シュートの精度は低く、まったくゴールが入る予感がしなかった。しかし、一方のバルサだが、ボールは支配するのだが、シュートまで持ち込む機会は本当に少なかった。

前半は0-0で終了したのだが、このときには、あまりバルサにネガティブな印象はなかった。気づいていなかっただけなのかもしれないが・・・。このときは、ミランはよく頑張っているぐらいの印象だった。

しかし、後半、思いもかけないことが起こるのだ。

後半が始まり、見たところ、前半と何ら変わらないと思った。しかし、後半12分、ミランフリーキックのチャンスを得、そのこぼれ球をボアテングが豪快に振りぬき、ゴールを決めたのだ。このとき、その直前に、ミランの選手の手にボールが当たったと思ったので、ノーゴールになるのかなとも思ったが、ゴール判定は覆されず、ミランにゴールが入ったのだ。

これはおもしろくなったと思った。まったくゴールの入る予感はなかったが、FK、CKだけは別だ。それを見事にものにできたのだ。

その後、残念なことに、私はTVの前でウトウトしてしまった。一緒に見ていた長男はぐっすり寝始めてしまっていた。

ウトウトしながら見ていたのだが、気づいたら、ミランにゴールが入ったところだった。これには目を疑った。直後のVTRでゴールシーンを一部始終見ることができたが、完璧なゴールだった。右サイドバックだろうか、右の高い位置にパスが通り、そのままペナルティエリア内で相手DFをかわし、中央にいたFWエルシャーラウィーがちょうどリフティングのような形でワントラップしそのまま左にパスを出し、走りこんできたムンタリがボレーで決めたのだった。

これは、本当にすごいことになったと思った。もう残り10分のことだった。

これで完全に目は覚め、残り10分の攻防を見た。

この日のバルサには怖さが感じられなかった。結局、そのまま2-0でミランが勝ったのだ。

アウェイゴールを取られず、2点差をつけての勝利は、ミランにとっては最高の結果だろう。

それにしても、この日のバルサはどうしたことなのだろうか?あのメッシがまったく目立つことがなかった。というより、メッシがボールを持つシーンはほとんどなかったのではないだろうか?

今まで、バルサが負けた試合をいくつか、数えられるぐらいの回数だが見てきたが、そのほとんどが圧倒的に攻め、完全にゲームは支配しているが、これしかないというワンチャンスを相手に決められ、惜敗するというパターンだと思う。特に、去年のCK準決勝のチェルシー戦などはまさにそのパターンだっただろう。しかし、この日のミラン戦は、それとはまったく違ったのではないだろうか・・・。

私は、前半、見ているときにはまったく気づかなかったが、この日のバルサに怖さは感じられなかった。それは、ミランの守備がよかったからなのだろうか。

2点目のゴールシーンなどは、中盤でバルサからボールを奪ったことによってゴールにつながった。いつものバルサだったら、中盤でボールを失うなんてことは皆無に近いだろう。

しかし、だからといって、これでバルサの敗退がほぼ決まったとは、まったく思わない。次戦はバルサのホームだし、普通のバルサの攻撃ができれば、3点差など不可能ではないだろう。

第2戦は、3月12日だ。本当に楽しみだと思うのである。