[ブンデスリーガ2012‐13]第22節ボルシア・ドルトムンド対フランクフルト 久しぶりに見たブンデスリーガは実力差が際立った残念な試合だった!

先ほど、ブンデスリーガの試合を久々にTV観戦した。これも、スカパー2週間無料お試しのおかげだ。ヨーロッパサッカーの中でも、ブンデスリーガは日本人選手が活躍しているので、見たいリーグである。今回の対戦は、昨年まで香川が所属し2年連続でリーグ制覇を果たしているボルシア・ドルトムンドと数多くプレーしている日本人選手の中でも最も活躍しているとも思われる乾の所属するフランクフルトの対戦である。土曜日の深夜2時30分からのキックオフだったが、なんとか起き続け、生中継を見ることができたのだった。

さて、この両チームについてだが、残念ながら私にはほとんど知識がない。ドルトムンドの選手では、マリオ・ゴッチェやロイスなどはよく名前を聞くが、それ以外はほとんど知らない。ましてや、去年まで2部にいたフランクフルトなどは乾以外まったく知らない。

しかし、そんな2チームの対戦だが、驚くことに2位と4位の対戦らしい。ドルトムンドはまあわかるが、フランクフルトがこれだけの好位置につけているというのはすごいの一言である。

この試合、ドルトムンドのホームだったが、すごい人の入り方だった。8万人収容らしいが、超満員でこれだけで圧巻だ。

フジテレビNEXTというCSのチャンネルでの放送だった。そのせいで実況は、フジテレビアナウンサーの青嶋達也、解説は三浦淳寛だった。

この青嶋達也の実況は、賛否の分かれるところだろう。落ち着きがないしゃべり方というか、それが持ち味なのだろうだが本当に独特に感じる。しかし、三浦淳寛の解説は明快でわかりやすい。日本のTV中継でまともに解説に耳を傾けられたのは、これが初めてかもしれない。

試合前の青嶋達也三浦淳寛からの情報により、ドルトムンドが3日前にチャンピオンズリーグのアウェイの戦いでウクライナまで行っており、コンディション的に相当厳しいことが予想された。

しかし、試合は、そんな予想とは正反対の展開となってしまった。

試合は、開始早々から一方的な展開だった。フランクフルトのディフェンスが甘すぎるというか、何度も突破されていた。それをGKトラップが驚異的なセーブを繰り返して何とか防いでいたが、前半8分についにゴールを決められてしまった。

これには相当にがっかりさせられた。

それに追い打ちをかけるように、その直後にまた同じように、ディフェンスの間にパスを通され、1点目と同じように同じくロイスに決められてしまったのだ。

開始10分で、2点のビハインドだ。これはきつい。

とても2位と4位の対戦には思えない。フランクフルトは、ディフェンスは甘すぎるし、中盤ではセカンドボールをまったく奪えないし、ボールキープができないし、やたら選手たちは転ぶし、この2チームの間にはものすごい実力差が感じられた。まるで、優勝争いしているチームと降格争いをしているチームのような感じだ。

せっかく久しぶり見たブンデスリーガなのに、本当に残念な思いがした。

しかし、そんな中、前半30分に、ドルトムンドのFWシーバーに2枚目のイエローカードが出され、退場させられたのだ。

これは厳しい判定だなぁとは思ったが、このことにより、試合展開が変わってきたのだ。

あれだけひどいパフォーマンスだったフランクフルトが、試合のペースをつかみ出したのだ。その中でも乾が攻撃の核になっていた。左サイドの乾を起点に何度か惜しいチャンスを作れていた。やはり、騒がれているだけあり、乾は相当に動き回り、よいパフォーマンスを見せてくれた。

何とか前半のうちに1点返したいところだったが、得点することはできなかった。

しかし、これは後半も楽しみだな、と思いながら前半を終えた。

この試合、結局、後半20分にドルトムンドが加点し3-0でフランクフルトは完敗に終わった。おまけに、乾は後半29分に2枚目のイエローカードをもらい、退場になってしまったのだ。この退場は、前半のシーバーのと同様にかなり酷に感じられた。ちょっとこの主審はカードを出しすぎのようにも感じられた。

この乾の退場で、この試合を見る楽しみは完全に失われてしまった。それでも何とか、フランクフルトには一矢を報いてほしかったのだが、それは叶わなかった。

それにしても、ドルトムンドは強く感じた。相手が弱すぎたのかもしれないが・・・。

まあ、フランクフルトは、たまたま私が見た試合がひどすぎたのかもしれないが、乾のパフォーマンスのよさだけは感じられた。

次節は残念ながら出場停止になるが、また見たいと思ったのだった。