[イタリアセリエA2012‐13]第24節インテル対キエーヴォ 久々に長友のインテル戦を見た!

先週末、2月10日(日)の深夜、次の日が休みなので、何らかのヨーロッパサッカーを見ようと思っていた。当初は、J-SportsチャンネルでやるプレミアリーグマンUエヴァートンの試合を見ようと思っていた。しかし、夜10時ごろ、子どもを寝かしつけるために本を読んであげていたら、私まで一緒に眠ってしまい、気がついたら夜中の2時になっていた。マンU戦は、深夜1時開始だったので、前半を丸々見逃したことになる。早速リビングに行き、TVをつけてみると、ハーフタイムになっており、前半のハイライトをやっていた。2-0でマンUがリードしていたのだが、香川は出ていなかった。ベンチにすら入っていない。そんな状況なので、なんだか見る気をなくした。

番組表などで、他におもしろい試合をやってないか、確認してみた。今、J‐Sportsチャンネルに加え、前日にスカパーの2週間お試し無料キャンペーンも始めたので、スカパーも見れるのだ。できれば、ブンデスリーガを見たかったのだが、やっておらず、大分後の時間になるが、セリエAインテル戦をLiveでやることになっていた。ということで、深夜というより早朝4時35分からだったのだが、そのセリエAの試合を見ることにしたのだった。

さて、セリエAだが、本当に見るのは久しぶりだ。ブラジルに住んでいた時は、試合時間がブラジルの時間で、週末(土・日)の午後でちょうどよかったし、スポーツチャンネルでインテルほどの人気チームの試合は必ずと言っていいほど中継していたので、よく見ていたものだった。

長友は立派なものだ。これだけの名門チームに所属していながら、先発出場をきちんと果たしているのだから・・・。

インテルの選手たちも1年前からだいぶ変わった感じがした。

この日の先発メンバーは以下の通りである。

GK:1 ハンダノヴィッチ(スロべニア)

SB:右 4 ザネッティ(アルゼンチン)

  左 55 長友(日本)

CB:23 ラノッキア(イタリア)

  40 フアン(ブラジル)

ボランチ:17 クズマノヴィッチ(セルビア

MF:右 19 カンヴィアッソ(アルゼンチン)

  左 21 ガルガノウルグアイ

FW:右 8 パラシオ(アルゼンチン)

  中央 22 ミリート(アルゼンチン)

  左 99 カッサーノ(イタリア)

まず、インテルといえば、守備陣に3名のブラジル代表選手がいたものだが、皆いなくなっている。GKジュリオ・セーザーは、プレミアリーグクイーンズ・パーク・レンジャーズに移籍している。なぜ、こんなチームに移籍したのだろうか?パク・チソンもこのチームに移籍しているが、これは、監督のハリー・レドナップの影響なのか?そして、CBルッシオは、ユベントスに移籍した後、今年からなんとサンパウロに移籍しているそうだ。最近のブラジルリーグは本当に大物が戻ってきている。そしてSBマイコンは、マンチェスター・シティーだ。

その代りといってはなんだが、フアンというブラジル人ディフェンダーがプレーしていた。フアンという名前のサッカー選手はたくさんいるが、このフアンは知らなかった。

今このチームのブラジル人選手は、このフアンとSBのジョナタンだけだ。ジョナタンは元サントスでよく知っている。かなりいい選手だと思うが、レギュラーになっていないので、長友より下という評価なのだろう。

対するキエーヴォには知ってる選手はいなかった。ブラジル人選手は10番をつけたルシアーノという選手一人だけだが、この選手のことは知らず、この日は後半25分からの途中出場だった。

さて、試合はいきなり開始早々から動いた。開始1分数十秒、インテルカッサーノのCKから、DFがクリアした球が再びカッサーノの前に飛んできて、それをカッサーノが決めたのだ。いきなりインテルにゴールが決まった。カッサーノといえばミランだったが、今シーズンからインテルに移籍したようだ。CKはすべて蹴っていたし、フル出場していたし、中心人物という感じだった。ミランのときは、常に最後のほうに途中出場で出てきて、必ずといっていいほどイエローカードをもらうというイメージだったので、大分印象が違う。

さて、幸先よいスタートを切ったインテルだったが、前半21分にキエーヴォにゴールを決められてしまった。左サイドからのクロスをゴール前の選手がフリーで頭で決めたのだ。この日、インテルのディフェンスは何度もゴール前で相手選手をフリーにさせており、危ないシーンがいくつか見受けられた。ずいぶんDFが甘い印象を受けた。

しかし、これでゲームはおもしろくなったと思ったが、すぐにインテルにゴールが決まった。

またもCKからだ。カッサーノが蹴った球をDFラノッキアが打点の高いヘディングで決めたのだった。

そして、後半開始早々の5分、カンビアッソからのパスをミリートが落ち着いて決め、インテルが3-1とリードを広げた。

結局そのまま3-1でインテルが勝った。

この日の長友は、いつものように積極的な動きをしており、なかなかよかったと思う。本当にインテルでの長友を見るのは1年以上ぶりだと思うが、ずいぶんチームにフィットしてきているな、という印象だ。危ない場面もほとんどなかったと思う。

長友といえば、最近レアル・マドリッドマンチェスター・ユナイテッド、そしてマンチェスター・シティーといったビッグクラブから興味を持たれているとも伝えられている。本当にすごい選手になったものだと思う。しかし、しばらくはインテルにいたほうがいいだろうし、本人もそう判断するだろう。セリエAは昔ほど最高峰のリーグとは言われなくなってきているが、それでもインテルは超名門クラブだろう。そこでレギュラーを勝ち取り、クラブ内でもそれなりの地位を確立しているので、しばらくはこの状態でプレーし続けるのが得策だろう。

今回、セリエAを本当に久しぶりに見たが、プレミアリーグブンデスリーガとの違いは、観客数である。セリエAは相変わらず人が入っていない。この試合のスタジアムも観客の入りは3~4割ぐらいの印象を受けた。まるでブラジルリーグである。

それに比べて、プレミアリーグブンデスリーガはいつもほとんど満席だからなぁ。それだけでも盛り上がり方は全然違うだろう。

ともかく、セリエAも長友の活躍を中心に、機会があれば見続けていきたいと思ったのだった。