[プレミアリーグ2012‐13]第25節フラム対マンチェスター・ユナイテッド 生中継で見れた試合は見応えある好ゲームだった!
昨日2月2日(土)深夜、NHK‐BSでプレミアリーグを2試合立て続けに見た。
まず、夜中12時からマンU対サウサンプトンの日本人対決を、そして深夜2時30分から生中継でフラム対マンUの試合を見たのだった。
今回は、生中継で見たフラム対マンUの試合について記述したいと思う。
やはり生放送は録画とは違う緊張感がある。
まずはマンUの先発メンバーだが、香川が入っていなかった。直前に放送されたサウサンプトン戦とはメンバーがかなり変わっていた。元々マンUというチームは、ターンオーバー制というのか、固定のレギュラーを置かずに試合ごとにメンバーを入れ替えるという印象があったので、その流れなのだろうか。
この日の先発メンバーは、以下の通りだった。
GK:1.デ・ヘア
SB:右 2.ラファエル
左 3.エヴラ
CB:5.リオ・ファーデナンド
6.エヴァンス
23.クレヴァリー
MF:右 7.ヴァレンシア
中央(トップ下)10.ルーニー
左 17.ナニー
FW:20.ファン・ペルシー
だった。
前節、サウサンプトン戦と同じメンバーは、GKを含めて5名のみ。フィールド・プレイヤーでは左SBのエヴラ、ボランチのキャリック、トップ下のルーニー、そして1トップのファン・ペルシーの4名だけだった。
一方のフラムは、先週のシティー戦を見てはいたがほとんど印象になく、唯一知っているといってもいいベルバトフが欠場しており、知らない選手ばかりだった。
この試合、香川は出ていなかったが、マンUを応援するつもりで見始めた。
力量から見て、マンUの圧倒的な試合になるのかと思いきや、そうではなかったのだ。
開始早々はマンUに惜しいチャンスがいくつかあったが、その後10分ぐらいからは、フラムもかなりのチャンスが作れていた。そんな中、フラムの左SBの選手だろう、かなり遠い左サイドの位置から、強烈なミドルシュートが枠を捉えた。GKデ・ヘアが弾いたが、この印象はものすごく強かった。その後も、ゴールポストに当たる惜しいシーンなどがあり、超格下かと思っていたフラムもマンUに負けじと、相当に攻撃を仕掛けていた。
前週に見たシティー対フラム戦や、直前に見たマンU対サウサンプトン戦ではほとんど感じられなかったスピード感をすごく感じることができ、これは楽しい試合になるぞ、と思ったと同時に、これでフラムに先制点が入ったら本当におもしろくなるな、と思い、急にフラムを応援しながら見るようになったのだった。
その後、両チーム見応えある攻撃をみせてくれていた。ホームということもあるのだろうが、フラムもマンU相手でも、まったく防戦一方になることはなかった。
さすがにマンUのほうが押してはいたが、それをフラムは神懸ったような守備でゴールを割らせないのだ。本当に見応えがあった。
しかし、徐々に、前半の終盤ぐらいからは、底力の違いからかマンUが優勢になってはいたが、フラムも必死に戦い、緊張感のある好ゲームが続いていた。
そんな中、前半も終了間際の43分、突然場内の照明が消えた。
ブラジルでは、けっこうこういうことがあり中断したりするのだが、ヨーロッパ、それもイングランドでもこういうことがあることに、なんとなく愛嬌染みたものを感じてしまった。
復旧の目途が立たないのだろう、選手たちは真っ暗の中、控室に退場してしまい、中継していたNHK-BSではニュースが流され、私もトイレに立った。
そして、ニュースが終わったと思ったら、既に試合は再開されていた。
5~10分程度で復旧したようだ。かなり優秀だと思った。
そのまま、前半は両チーム無得点で終わった。
さて、後半開始からは、フラムがCBを一人代えただけで、他はすべて同じメンバーで始まった。
後半は、前半ほどに全体的にキレというかスピード感は感じられなかったが、悪い試合ではなかった。依然として、私はフラムを応援しながら見ていた。
この試合、マンUの攻撃はよかったと思う。相当に機能していたと思う。2列目の両サイドがとにかくサイドに開いて攻撃を仕掛けるのだ。特に左のナニーは相当にサイドに開いており、ことごとくそのナニーにパスが繋がるのだ。サイドを本当にうまく使っているという印象だった。
前節ではこのナニーのところに香川が入っていたのだが、同じポジションでもプレーの仕方にはかなりの違いが感じられた。
香川はやはりトップ下の選手なのだろう。左サイドに入っていても、ルーニーの近くというか、中の狭いエリアに入ってくることが多いように感じられる。それが、悪いとは思わない。現に、ルーニーとのコンビネーションでゴールに絡むシーン、惜しいシーンを何度も演出しているのだから・・・。しかし、この日のナニーのプレーを見て、ずいぶんはまっているな、という印象を受けた。こんなナニーのプレーを見ていると、この日は残念だが香川の出番はないだろうな、と自然に思ってしまった。
試合が進むと、やはり力の差なのだろう、マンUが優勢に試合を進めていっていた。しかし、ゴールは割れない。フラムも必死に守り、時折惜しいチャンスを作ったりはしていた。そんな中、後半34分、一瞬の隙を突き、カウンターからルーニーが見事に落ち着いてゴールを決めたのだった。
フラムに相当肩入れしながら見ていたので残念な思いはしたが、このゴールには、さすがルーニーと思わざるを得なかった。
その後、フラムも頑張ってそれなりの見せ場は作ったが、結局1-0でマンUが勝利したのだった。
久しぶりに見応えあるプレミアリーグの試合を見たと思った。
フラムがマンU相手に、これほど見応えある試合をしてくれたことに、驚かされたのと同時に、なかなかおもしろいチームだな、と思ったのだ。
マンUでは香川が出なかったのは残念だったが、爽快感の感じられる試合だった。
今後、香川がこのチームで、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、どのような攻撃を仕掛けていってくれるのか、楽しみにも思うのである。