[Jリーグ2012][生観戦]第29節横浜マリノス対ジュビロ磐田 久々にスカッとした気持ちのいいサッカー観戦ができた!

昨日10月20日(土)、日産スタジアムにJリーグの試合を長男と一緒に観に行ってきた。

今年6月末に日本に戻ってから、何度かサッカーの試合を観に行っている。J1のマリノス戦を2回(今回が3回目)、J2の横浜FC戦も2回であり、今回が5回目になる。すべて私の住んでいる横浜のスタジアムへである。

最初に観たのが、7月7日の三ツ沢で行われたJ1の横浜マリノスセレッソ大阪戦だった。この試合は、かなり楽しめた。前半のマリノスの攻撃はけっこうスピード感あふれるパスサッカーをやってるなぁ、と感じた。それは、観客席とピッチが近かったせいもあるだろう。これだけ近いと、臨場感あふれて観ることができる。そして、この日初めて観たマリノスの11番をつけた齋藤学という選手がすごくおもしろいと思った。左右ポジションチェンジをひっきりなしにし、けっこうドリブルで突破してくるのだ。ちょっとネイマールを彷彿させる選手だなぁと思ったことを覚えている。そして、この選手がオリンピック代表にも選ばれていることもこの日初めて知り、ロンドンオリンピックが楽しみだなぁと思ったものだった。

その後、J2の横浜FC戦を2回観に行き、また無料チケットが手に入ったので2週間前の前節に日産スタジアムへJ1の横浜マリノスサンフレッチェ広島戦を観に行った。しかしいずれの3試合とも心躍らされることはなかった。

横浜FCの2試合は、特にひどいと思った。これがJ2のレベルなのだろうか?ほとんど前を向いてパスを受けることができず、パスを受けても何の工夫もなく即座にバックパスを繰り返すばかり。そして、とても攻撃が遅く感じた。チームとしての戦術があるのだろうか、思うぐらいだった。特に最初に観たガイナーレ鳥取戦では、ブラジル人の助っ人もいるのだが、このカイオという選手はまったく機能していなかった。こんな下手なブラジル人がいるのかと思うぐらいひどく思えた。見ごたえがあったのは、後半残り10分ぐらいでカズが出てきたところぐらいだった。カズはよく走るし、今までまったりした試合が、急に引き締まった感じがした。せっかくだからカズのゴールを見たかったのだが、残念ながらゴールをあげることはなかった。次に観にいった松本山雅戦は、鳥取戦ほどひどいとは思わなかったが、もうお金を払って観に行くものではないな、と思ったほどだった。サッカーってこんな感じだっただろうか、と相当に違和感を感じた。私がブラジルでよく観ていたサッカーとはかなり違って見えたのだった。

前節のマリノスサンフレッチェの試合は、さすがにJ2の横浜FC戦のような感覚はなかったが、ほとんど興奮するシーンはなく、スコアレスドローに終わった。

さて、今回の試合になぜ行ったかというと、長男と行けることができたからだ。通常土曜の午後は、長男は自分の所属チームのサッカーの練習が入っている。現在J1の試合はほとんどが土曜の午後に行われるので、長男は観に行くことができないのだ。しかし、この土曜は、チームが使用しているグランドの小学校が運動会をやるとかで、練習がなかったのだ。サッカーをやるのも観るのも大好きな長男と一緒に観に行けるまたとない機会だったので、観に行くことにしたのだった。

さて、日産スタジアムへ行くのは、2週間前に次いで今年2回目である。通常、JR横浜線小机駅を利用するのだが、この日はたまたま乗った横浜線が快速で小机に停車しないので、新横浜駅から歩いて行くことにした。日産スタジアムに行くときは必ずといっていいほど小机駅を利用していたし、しばらく日本を離れていたせいで、新横浜の駅前を歩くのは10年ぶりぐらいだったが、あまりの変貌ぶりに驚いた。昔は駅前に何もなかったイメージだったが、今では、ホテルと一体になった立派な駅ビルもあるし、駅前も栄えていたし、立派な一大商業エリアになっていた。何もない小机から歩くよりもおもしろいと思った。

スタジアムに着いたのは試合開始の15分ぐらい前だったが、チケットを買ったりしていたので、スタンドに入ったのは試合開始の1分ぐらい前だった。

けっこうすいており、バックスタンド側だったが、前から10列目ぐらいに座ることができた。

さて、試合は開始早々から、マリノスがいい形で攻めていた。ずいぶんとパスがつながってる印象だ。

そんな中、前半の早い段階で、マリノスにゴールが決まった。中村俊輔の絶妙なスルーパスマルキーニョスがGKの股を抜いてゴールを決めてくれた。この崩し方はさすがだと思った。

その後も、マリノスは攻め続け、前半35分には、7番をつけたMF兵藤がゴールを決め、2-0になった。

前半は、2-0で終了した。

そして後半もマリノスがほぼ一方的に攻めていた。

後半25分には、マルキーニョスからのクロスを中央で、中村俊輔が合わせてゴールを決めた。このときは、今までのゴール以上に周りの観客の歓声は大きく感じられた。最初のゴールのアシストでもそうだったが、まだまだ中村俊輔は存在感を見せているな、と少しうれしく思った。このとき私は気づかなかったが、一緒に観ていた長男は「(中村は)ドライブシュートでゴールを決めた」と言っていた。後で自宅でニュースで見たら、確かにドライブシュートで打っており、ボールは相当に曲がってゴールに入っていた。特にこのシーンでは、合わせるだけでよかったので、ドライブシュートは必要なかったのだが・・・。

その後も、マリノスは終始攻撃の主導権を握り、終了間際の後半39分にもダメ押しの4点目をボランチの8番中町が決めた。

結局、4-0の圧勝だった。

FW前田を欠くジュビロはほとんど見せ場を作れなかったが、私としては、うれしいことがあった。後半32分に元サントス、前サンパウロのホドリゴ・ソウト(ロドリゴ・ソウト)が出場したのだ。

たしか去年、サンパウロからジュビロに移籍したと思っており、まだいるのなら出てほしいなぁと思っていただけに、本当に出てきたときには、かなりうれしく思った。

髪の毛が薄いのは変わらないが、後ろ髪はかなり伸ばしており、また体格もブラジルにいたときよりもがっちりしていたので、ちょっと雰囲気が違ったが、顔は変わりなく、ホドリゴ・ソウトそのものだった。ブラジル時代と同様、ボランチの位置に入っていたが、体が強く、かなりいいプレーを繰り返していたように感じた。最初から使ったほうがいいのでは、と思ったものだった。

あとは、齋藤学である。7月に観て以来、この選手には注目していた。この日もいい動きをしており、かなりの数のシュートを打っていたが、残念ながらゴールを決めることはできなかった。一度、ゴールポスト直撃のかなり惜しいシュートはあったのだが・・・。

試合終了後、マリノスの選手たちが客席前に挨拶に来てくれた。

この日は、選手たちもまわりの観客たちも皆満足そうだった。

一緒に観戦した長男も、相当に満足しているようだった。

久々にとても楽しいサッカー観戦ができたのだった。