日本に本帰国 ブラジルサッカーの近況について

7年にわたるブラジル生活を終え、先日6月20日、日本に帰国した。

帰国直前の数週間は、とても慌しく、平常の生活を送ることができず、記述したいことは山ほどあったのだが、このサッカーレポートをまともに記述することができなかった。

最後に記述したのが、6月10日に6月3日のセレソンの試合についてのものである。

その後もいくつかの試合をTV観戦してきた。ブラジル選手権も始まり第5節までが終了していた。ブラジルでの最後のTV観戦は、最大の関心事であるリベルタドーレスの準決勝の第1戦、6月13日に実施されたサントス対コリンチャンス戦だった。

その後、6月18日にブラジルを出国し、6月20日に日本に帰着したのである。

リアルタイムでTV観戦した試合については、別途綴っていきたいと思うのだが、とりあえず、現在までのブラジルサッカーの状況を記述したい。

まずは、最大の関心事であるリベルタドーレスだが、私が最後に見たSuper Semifinal(スーパー準決勝)と名づけられたサントスとコリンチャンスによる準決勝の第1戦は、サントスのホームだった。ホームのヴィラ・べウミーロでは絶対的な強さを誇るサントスだったが、まさかの敗戦を喫してしまったのだ。コリンチャンスがエメルソン(元浦和レッズ)の一発で0-1とし貴重なアウェイでの試合に勝利したのだった。

そして、第2戦は、日本帰国早々の現地時間の6月20日(日本時間21日)にコリンチャンスのホーム、パカエンブーで行われたが、1-1の引き分けに終わり、サントスの敗退が決まってしまったのだ。得点は、サントスがネイマールコリンチャンスダニーロ(元鹿島アントラーズ)だった。この試合は日本にいたために見ることはできなかったのだが、パカエンブーは、サントスにとっても準ホームとして頻繁に使用しており相性もいいので、2-1ぐらいで勝つかなぁとも思っていたが、そううまくはいかなかった。

これで、コリンチャンスは念願の初の決勝進出を果たしたのだった。決勝の相手は、予想通りといっていいだろう、アルゼンチンの名門ボカ・ジュニオールスである。間隔を空けることなく、翌週から2週連続の水曜日(6月27日、7月4日)に行われるのである。

ブラジルでもサポーターの熱狂度では群を抜いているコリンチャーノの喜びぶり・熱狂ぶりが目に浮かぶようである。

そして、それと並行して行われているのがブラジル選手権である。5月19日(土)20日(日)に開幕したので、ちょうど1か月が経過したことになる。

私のブラジル滞在中には、第5節まで終了していたのだが、パウリスタの4チームのうち、サンパウロを除いた3チームの成績はひどいものだった。最下位(20位)が0勝4敗1分けで勝ち点1のコリンチャンス、19位が0勝3敗2分けで勝ち点2のパウメイラス、そして我がサントスは、0勝2敗3分けの勝ち点3で17位に沈んでいたのだ。

(現在では第6節まで終了し、コリンチャンスは勝ち点4で17位、サントスは勝ち点4で18位、そしてパウメイラスは勝ち点2で19位、最下位(20位)は勝ち点2のアトレチコ・ゴイアニエンセである。)

ほかの話題では、ホナウジーニョ・ガウーショがフラメンゴからアトレチコ・ミネイロに移籍したことだろう。ホナウジーニョ・ガウーショはもう過去の人といった感もあるが、まだまだ人気はあるようで、アトレチコ・ミネイロのホームタウン、ベロオリゾンチではこの話題で持ちきりのようである。直近の6月23日に行われた第6節の試合では、ナウチコ相手に5-1で快勝している。ホナウジーニョ・ガウーショも1ゴール(初ゴール)を決め、勝利に貢献したようだ。

これからの最大の焦点は、コリンチャンスが念願のリベルタドーレスのタイトルを獲れるかどうかだろう。第1戦はボカのホーム、ブエノスアイレスで行われるため、コリンチャンスの選手たちは厳戒態勢の中、アルゼンチンへ飛び立っていったようだ。

ここまで来たら、コリンチャンスには優勝してほしいものである。

そして、サントスにとっては、リベルタドーレス2連覇ならず、昨年のクラブW杯で受けた屈辱を晴らすことは来年以降に持ち越しとなった。気持ちを切り替え、ブラジル選手権に全力で臨まなければならない。リベルタドーレスのタイトルが獲れなくなった以上、ブラジル選手権のタイトルを何が何でも獲る意気込みで全試合に臨んでほしいものである。現状で、1位のクルゼイロまで勝ち点差10である。32試合残しているので、チャンスは十分にあるだろう。しかし、今年、ブラジルは、オリンピックに国家の威信をかけて臨む覚悟でいるのである。ネイマール、ハファエロ、そしてガンソなどの主力選手抜きでサントスはオリンピック期間中戦わなければならないのである。

まあ、どのような戦いを繰り広げてくれるかわからないが、遠い日本の地で注目していきたいと思う。

さて、今後の当ブログであるが、当面は、ブラジル滞在中に書き残したことを綴っていきたい。

その後については、どのようにしていくかは未定だが、ブラジルサッカーというキーワードは残しつつ、日本の地ならではで行えることを記述していければと思っている。

今後とも、当ブログをよろしくお願いします。