アメリカ対ブラジル 久々に見たセレソンの試合は快勝だった!

5月30日水曜日のことである。この日の夜、セレソン(ブラジル代表)の試合をTV観戦した。

現在世界中で、W杯の予選や国際親善試合が行われており、セレソンも先週の土曜日5月26日から来週の土曜6月9日まで4試合連続で親善試合を行うのである。

W杯予選が免除されているセレソンにとって、実践の試合は親善試合しかない。そのため、親善試合といえども真剣勝負なのである。

ただ、今回の親善試合については、特にU23代表とはしていないが、完全にオリンピックを見据えてのメンバー選考である。

先発メンバーは、チアゴ・シルヴァ(ミラン)、マルセロ(レアルマドリッド)、フッキ(ポルト)以外はすべて23歳以下である。

4連戦の初戦は、所用があり見ていなかったが、フッキの活躍などで、デンマーク相手に3-1で勝利していた。

そして、このアメリカ戦は第2戦だった。

私は、このアメリカ戦を非常に楽しみにしていた。というのも、リベルタドーレスの試合を5月24日に戦ったばかりのサントスのメンバー(ネイマールとGKハファエロ)は、第1戦の後に合流し、この第2戦から出場することになっていたからだ。ネイマールは当然だが、この日はハファエロが先発出場することを監督のマノ・メネーゼスは早くから明言していた。

ハファエロは、サントスでの活躍をかわれて昨年の後半からセレソンメンバーには選ばれてはいたが、試合に出たことはなかった。

果たして、ハファエロはセレソンでどれだけのパフォーマンスを見せられるのか、非常に楽しみでもあり心配でもあった。変な話だが、サントスの選手がセレソンに出るときには、私は親になったような気持ちになってしまう。無事に、仕事を終えてほしいと思うのである。

さて、この日の試合は、アメリカのワシントンDCで行われたのだが、開始時間が午後9時7分となっていた。9時とか9時10分、9時15分ならわかるが、なぜか9時7分なのだ。アメリカでは、このような半端な時間から始めるのが通常なのか?本当に不思議に思った。

この日の先発は以下のとおりである。

GK:ハファエロ(サントス)Rafael(Santos)

DF:チアゴ・シルヴァ(ミラン)Thiago Silva(Milan)

  フアン(インテルミラノ) Juan(Inter)

SB:右ダニーロポルト) Danilo(Porto)

  左マルセロ(レアルマドリッド) Marcelo(Real Madrid)

ボランチ:サンドロ(トットナム) Sandro(Tottenham)

     ホームロ(ヴァスコ) Romulo(Vasco)

トップ下:オスカール(インテルナシオナウ) Oscar(Internacional)

FW:右フッキ(ポルト) Hulk(Porto)

  中央レアンドロ・ダミアオン(インテルナシオナウ) Leandro Damiao(Internacional)

  左ネイマール(サントス) Neymar(Santos)

試合は、結果的に4-1でブラジルが快勝した。

開始早々から、完全にブラジルペースだった。

いきなり、前半11分に相手DFがペナルティーエリア内でハンドを犯しPKが与えられ、これをネイマールがきちんと決めて先制点を挙げた。本当に、ネイマールは20歳の若さであるが、セレソンでも絶対的なエースなのだ。

その後、前半25分にはネイマールからのCKをチアゴ・シルヴァが頭で合わせ2点目。

前半終了間際にアメリカに1点入れられたが、後半6分には、オスカール、ネイマールからマルセロにつなぎ3点目。そして試合終了間際の後半42分にレアンドロ・ダミアオンに代わって入ったパトがマルセロからのクロスに反応し、4点目を挙げたのだった。

この試合は、本当にスカッとした快勝だった。

特によかったと思ったのは、ネイマール、マルセロ。そして10番をつけたオスカールもよかった。

しかし、何といっても、GKハファエロだろう。TVの中継では、誰よりも絶賛されていた。後半、立て続けに3つぐらいのビッグセーブがあった。セレソン初出場で緊張もしただろうが、堂々たるプレーぶりだった。私自身もこの素晴らしいパフォーマンスには、本当にホッとしたものだ。

ハファエロは相当に株を上げることができた。

この調子で、強いセレソンを魅せ続けてほしいものである。