決勝トーナメント1回戦第1戦ボリヴァル対サントス サントスはまたもラパスにて初戦を落とす!
先週の水曜日、4月25日のことである。ついにリベルタドーレスの決勝トーナメントが始まった。しかし、この週にすべての試合が行われたわけではない。4月25日の週から3週に渡り、各対戦カードがホームアンドアウェイの2試合が行われるのである。最初の週に試合が行われたのは、8カード中2カードのみである。サントス戦とブラジル勢同士のインテル対フルミネンセ戦のみが同日同時刻に行われた。
注目の好カード、インテル対フルミネンセも見たかったのだが、まったく同じ時間にサントス戦が行われたので、当然の如くサントスの試合をTV観戦したのだった。
対戦相手はボリビアのボリヴァルというチームだ。ボリビアのラパスをホームとするという以外まったく情報がない。というか知らないチームだった。
サントスにとって、グループリーグの初戦、対ザ・ストロンゲスト戦と同様、ボリビアのラパスにて標高約3800mの中での試合となったのだ。
この日のサントスの先発は、前試合、4月22日(日)サンパウロ選手権準々決勝とほぼ同じだった。センターFWがアラン・カルデッキからボルジェスに代わっただけだったで他はすべて同じだった。
この試合、2-1でサントスは負けた。
本当に厳しい試合だった。
得点は、すべてセットプレーからだった。
試合開始直後に、いきなりゲームは動いた。直接FKでゴールポストにぶつかったボールがGKハファエロの背中に当たりゴールマウスに入ってしまったのだ。いきなりの開始1分である。
その後、前半34分にサントスのエラーノの直接FKがゴールポストに当たったこぼれ球を右SBのマラニャオンが蹴り込み同点になった。マラニャオンは前試合に次ぐ、貴重なゴールを上げてくれた。
そして、後半29分、ボリヴァルが、またも直接FKを決めたのだ。
ボリヴァルの直接FKのやり方がいやらしい。キッカーとは別に2人がボールの前方(ボールの進む方向)に並び、蹴る直前に除けるという方法をとるのだ。目的は、ボールのキックからの軌道をわからなくするためなのだろう。こんなやり方は初めて見たが、2度とも成功させられたということは、効果があったのかもしれない。しかし、なんかやり方が汚く見えてしまう。
全体的に、どちらかというとサントスが攻めていたと思う。しかし、相当にタフな試合だった。相手は、技術力云々というよりも、とにかくタフというか荒いというか、そういった印象が強い。ネイマールなんか何度故意に倒されたことか。あれで、よく怪我しないで済んだことだと思う。本当に見ていてハラハラし通しだった。
そして、毎年リベルタドーレスの試合を見て思うのが、南米諸国の観客のモラルのなさだ。CKなど蹴るときには、観客席から容赦なくものが飛んでくる。レーザーなど当たり前に近いし・・・。ブラジルではほとんど見ない光景だ。
結局、1-2でサントスは初戦を落とした。
残念に思ったが、ある程度仕方がないと思った。
サントスの選手たちも淡々としていた。初戦のこの結果は、ある程度想定内なのだろう。
サントスのホームでの勝率は著しく高いので、選手たちもホームでの第2戦には絶対の自信を持っているのだろう。
アウェイゴールも奪っているし、1点差なら悪くないと思う。
第2戦は少し空いて、5月10日(木)である。
何としても、次ステージへの進出を決めてほしいと思うのである。