グループリーグ最終節サントス対ザ・ストロンゲスト グループリーグ終了。サントスは順当にグループ1位通過。決勝トーナメントの組み合わせ決まる!
早いもので、2月に始まったリベルタドーレス杯のグループリーグが先週の木曜日、4月19日にグループリーグの全日程が終了した。
その日、サントスのグループリーグ最終戦もあり、TV観戦した。
リベルタドーレスについても、2ヶ月前のサントスの初戦以来、まったく記事を書いていなかった。
リベルタドーレスに関わる状況は2ヶ月前と大きく変わった。
2ヶ月前に私が嘆いた最大事は、TV観戦できない危機にあったことだ。しかし、それは解消された。
今年のブラジルでのTV放映権の大部分を持ったFOX SPORTSが、我が家で契約している有料TVのSKYで突然見れることになったのだ。
気づいたのは、コリンチャンスのグループリーグ3試合目が行われた3月14日だった。それまで、いかにしてFOX SPORTSを見るための方法を模索していたのだが、今までSpeed ChannelだったSKYの28チャンネルが突如FOX SPORTSに変わっていたのだ。これには長男と一緒に狂喜乱舞した。何と、何もせずに自動的にリベルタドーレスのほぼすべての試合が突如見れるようになったのだ。
さて、この試合、サントスの最終節が始まる前までにグループリーグ全6試合中5試合が終了しているが、ブラジル勢では全6チーム中、フラメンゴ以外の5チームはほぼ決勝トーナメント進出を決めていた。わがサントスは、アウェイの初戦を落とした後、2戦目の前半戦最大の山場、ホームでの対インテルナシオナウ戦にネイマールの活躍により3-1で勝ち、その後の3戦を2勝1分けとし、勝ち点10でグループ1位につけていた。
2ヶ月前には一切の補強が出来ていなかったサントスだったが、その後、両SBを補強し、ネイマールなどのレギュラー陣の調子も上向き、かなりいい感じでグループリーグを戦い抜いてきたのだった。
さて、この日の試合は、4月15日(日)に100周年記念試合で快勝した勢いそのままに、4月19日(木)夜7時45分から、同じくホームのVila Belmiroで行われた。
この日のサントスは、100周年の日、100人の子どもたちとのチャリティーマッチで着用したのと同じ水色のサードユニフォームで臨んだ。このユニフォームは、本当に美しいと思う。何としても手に入れたい。
ほぼ間違いなく決勝トーナメント進出が決まっていたサントスだったが、ベストメンバーで臨んだ。
先発メンバーは以下のとおりである。
GK:ハファエロ Rafael(1)
SB:右エンヒーキ Enrique(7)
左フアン Juan(16)
CB:右エドゥー・ドゥラセーナ Edu Duracena(2)
左ドゥリヴァウ Durival(6)
アロウカ Arouca(5)
MF:右エラーノ Elano(8)
左ガンソ Ganso(10)
FW:右ボルジェス Borges(9)
左ネイマール Neymar(11)
右SBが、前試合で負傷退場したフチーリから、本来ボランチだが前試合で途中から右SBに移動しなかなかいい動きをしたエンヒーキに変わった以外は、前試合と同じだった。
この日の相手は、ボリビアのザ・ストロンゲストである。公用語がスペイン語のボリビアでなぜチーム名が英語なのだか不思議なのだが、そういう名前なのである。アウェイでやった第1戦では、1-2でサントスは負けている相手である。ただ、これは高度3,800mという環境のせいもあるだろう。そんな相手だが、格的にはサントスのほうが全然上だ。ホームだし、サントスが快勝するだろう、と思いながらTV観戦し始めた。
最初から、完全にサントスのペースだった。攻めに攻めるが、ゴールが決まらない。何度決定的なチャンスがあっただろうか?
それに対して、相手には、まったくといっていいほどチャンスはなかった。
しかし、この試合0-5で負けない限り決勝トーナメント進出は決まるのである。ということは、ほぼ間違いなく勝ち抜けは決まっているので、ゴールはなかなか決まらなかったが、見ていて特に焦りのようなものはなかった。
後半に入っても、試合内容はまったく変わらない。サントスが圧倒的に攻める展開は続いていた。
そんな膠着状態が続き、これはスコアレスドローで終わるかなと思った後半40分に、サントスにゴールが決まった。
左サイドからのネイマールのクロスを途中出場していたアラン・カルデッキが頭で決めたのだ。
そして、その直後の後半42分に、今度はネイマールが一人でDFを交わし、GKと1対1になり、落ち着いて決めたのだ。
これぞ、ネイマールという感じのゴールだった。
結局2-0でサントスが快勝し、グループリーグ1位で決勝トーナメント進出を決めたのだった。
結果的に、最終節までもつれにもつれた昨年とは異なり、今年は順調に勝ち抜けることができたといえるだろう。
さて、サントスと同じグループ1の裏の試合、ペルーのフアン・アウリッチ対インテルナシオナウも同時刻に行われていたが、意外なことにインテルが0-1で負けた。
その結果、グループ1の最終結果は、1位サントス(勝ち点13)、2位インテルナシオナウ(勝ち点8)、3位ザ・ストロンゲスト(勝ち点7)、そして4位フアン・アウリッチ(勝ち点6)という結果になり、ブラジル勢2チームが勝ち抜けたのだった。
リベルタドーレスの決勝トーナメントの1回戦は、グループリーグの順位で組み合わせが決まる。つまり、グループリーグの勝ち点で1位のチームが16位のチームと、2位のチームが15位のチームと当たるように組み合わせられるのだ。
グループリーグ全体での1位通過は、勝ち点15のフルミネンセ、2位が勝ち点14のコリンチャンス、そして3位がサントスというブラジル勢がトップ3を占めたのだった。
しかし、この結果、すごい対戦カードが生まれることになった。サントスと同組で勝ち抜けたインテルナシオナウが最下位の勝ち点での勝ち抜けだったため、フルミネンセ対インテルナシオナウというブラジル勢同士の屈指の好カードが決勝トーナメントの1回戦で行われることになったのだ。
さて、サントスの対戦相手は、ボリビアのボリヴァールというチームになった。
私は、ブラジルのチームおよびメキシコのチームとの対戦でなくてよかったと思った。しかし、ボリヴァールはホームがラパスであり、標高は3,800mである。サントスにとっては、グループリーグの対ザ・ストロンゲストと同様、標高とも戦わなければならなくなった。
今年のリベルタドーレス、残るは16チームである。果たして、決勝トーナメントはどのような戦いが見られるのだろうか?
楽しみはまだまだ続くのである。