映画"Bahea Minha Vida"はなかなかおもしろかった

先週の日曜、10月30日に、前から見たいと思っていた映画"Bahea Minha Vida"を見てきた。タイトルは、「バイーア、私の人生」という意味である。

これは、我が街サルヴァドールのサッカーチーム「バイーア」についてのドキュメンタリー映画である。今年創立80周年ということで企画されたようだ。

1か月ほど前に封切られて、見よう見ようと思っていて、1か月も過ぎてしまった。

私は、先週買ったばかりのバイーアのユニフォームに身を包み、家族4人でショッピングセンターの中にある映画館に行ってきた。

サッカーチーム「バイーア」は、我が街サルヴァドールで一番の人気を誇るチームである。しかし、早くももう下火なのだろうか、映画館はかなりガラガラな状態だった。人の入りとして30%ぐらいというところだろうか・・・。

バイーア」ファン溢れる熱気の中で見たいと思っていたので、ちょっと残念である。

しかし、観客の多くは、私と同じように「バイーア」のユニフォームを着ていた。

内容は、かなり盛りだくさんだった。クラブの誕生から現在まで、悲喜劇を織り交ぜながら進められている。2度ブラジル国内のタイトルを取っており、その当時の選手や、サッカー関係者、単なるトロセドール(サポーター)まで、いろいろな人のインタビューが織り込められている。

2度のブラジルリーグのチャンピオンを誇りながら、3部にまで落ち、創立80周年の今年、14年ぶりに1部で戦えることになった「バイーア」。本当にドラマチックというか激動の歴史である。トロセドールも熱く、いつもホームスタジアムはほぼ満員である。

この映画を見て、「バイーア」を応援しようと改めて思った。

それにしても、映画まで作ってしまう「バイーア」の情熱はすごい。

他のサッカーチームはどうなのだろうか?昨年100周年を迎えたコリンチャンスも映画は作っていないし、個々のチームが映画を作った話は聞いたことがない。

しかし、サルヴァドール以外の都市でも上映しているのだろうか?それだけは謎である。

因みに、映画のタイトルは「バイーア」ではなく「バエーア」だ。これは、映画の中でトロセドールが説明していたが、「バイーーーーア!」と情熱を込めて叫ぶと、「バエーーーーア!」となるのだそうだ。「バエーア」の「エ」は情熱なのだそうだ。妙に納得してしまう。

そんな「バイーア」だが、日曜日映画を見た後、午後に試合があり、TV観戦したが、残念ながら負けてしまった。降格圏内まで勝ち点4差しかなく、現在15位とかなり危ない位置につけている。

それにしても、とてもいい映画だと思った。

この映画に恥じないように、あと6試合、全力で戦ってほしい。そして、1部への定着を願うのである。