[コパアメリカ2016] 注目のガビゴウもゴール!ブラジル代表、2戦目は7-1で快勝!
ブラジルのグループリーグ2戦目が、8日(水)(日本時間9日(木))に行われた。対戦相手はハイチである。
通常コパアメリカは、別名南米選手権というとおり南米諸国の戦いになるが、今回は100周年の記念大会ということで、北中米諸国も参加しており、カリブに位置するハイチもプレーオフを勝ち上がり、出場している。
サッカーではあまり馴染みがない国だが、1974年に一度だけW杯に出場している。FIFAのランキングでは現在74位である。
今のブラジルにとっては、どんな相手でも関係ない。ほしいのは勝利だけだ。とにかく結果を出して自信をつけなければならない。そして、国民の信頼、関心を取り戻さなければならない。
さて、先発メンバーだが、少し変えてくれてもいいかなと思っていたが、初戦とまったく同じだった。
試合はゆったりとした入りだったが、徐々にブラジルがペースを握りだした。
そして、前半14分にフェリペ・コウチーニョ(リヴァプール)の目の覚めるようなミドルシュートが決まり先制した。これが今大会ブラジルにとっての初ゴールだった。この日のコウチーニョは大活躍で、結果的にハットトリックを果たした。
1点先制した後もブラジルがゲームを支配し、前半29分には、ダニエウ・アルヴェス(バルセロナ)からのクロスをジョナス(ベンフィカ)が倒れながらボールをキープし、パスを受けたフリーのコウチーニョが難なく決めて早くも2点目が入った。
この試合、私はセンターフォワードのジョナスに注目していた。
正直、セレソンにジョナスが選ばれていてかなり驚いた。私の知っているジョナスは2006~2007年のサントス時代で、そこそこ活躍はしていたが、9番タイプではないし、それほどインパクトのある選手ではなかった。
前試合の初戦で、セレソンの9番をつけたジョナスを初めて見た。あのジョナスがセレソンに選ばれて、それも9番をつけ先発出場しているなんて、とても感慨深かった。
前試合ではほとんど見せ場はなく残念に思っていたので、この試合では、と思いながら見ていた。
徐々にフィットしていっている感じで、けっこうペナルティーエリアで球も受けられるようになり、そんな中でのアシストだった。
できればゴールを決めてほしかったが、まずまずの働きだっただろう。
もう1点加点して、前半は3-0で折り返した。
そして後半開始から、そのジョナスに代わり、期待のガビゴウが出てきた。ポジションはジョナスと同じセンターフォワードの位置だった。
前試合でも途中出場を果たしていたが、ほとんど見せ場なく終わってしまっていたので、この日こそは、と思っていた。
出場してしばらくはなかなかボールに触れていなかったが、ほとんどファーストタッチに近かった後半12分に大仕事をやってのけてくれた。ゴールを決めてくれたのだ。
本人もうれしかったことだろう。その後、躍動感あふれるとてもよい動きをしていた。センターフォワードというイメージはなかったが、裏を取る動きなどはとてもうまく何度もチャンスを作り出していた。
そして、もう一人のサントスから選ばれており、今回のセレソンで10番を背負うルーカス・リマも途中出場を果たした。そして、ゴールを決めてくれた。ゴールを決めた後、サントスの選手がよくやるコメモラサォン(ゴールを決めた後に喜ぶポーズ)でアシストをしてくれたダニエウ・アルヴェスに対して靴磨きのポーズをやっていた。これは、よくホビーニョがやっていたポーズだ。セレソンで10番を背負うプレッシャーは相当なものだろう。ゴールをあげられて本当によかったと思った。
今のサントスも、ガビゴウ、ルーカス・リマ、そして今回召集されたが残念ながら負傷で辞退したヒカルド・オリベイラといったように前線によい選手がいて、今年も強豪ひしめくサンパウロ州選手権でも優勝を飾っている。
サントスの選手が活躍することは、ファンとしてとてもうれしい。
結局この試合、ブラジルは7-1で快勝した。
くしくもミネイラォンの悲劇と同じスコアで大勝することができた。
相手がハイチだったのでこの結果について評価することは難しいが、完全に自信を喪失していたブラジルにとっては、とてもよかったと思う。
次は、グループリーグの最終戦であるペルー戦だ。
ブラジルにとって、勝負の試合である。
今回のようにはいかないと思うが、今回のいいイメージを持って、いい試合を繰り広げてほしい。
そして、欲をいえば、ガンソのプレーを見てみたいと思うのである。