準々決勝アルゼンチン対ウルグアイ アルゼンチンは惜しくも敗退してしまった

7月16日(土)こちらの時間で夜7時15分から注目の一戦、アルゼンチン対ウルグアイの試合が行われた。私は当然TV観戦した。

それに先駆け開始20分ほど前に、私は自宅の周りを愛犬と一緒に散歩に出かけた。

近くにビールや軽食がとれるBarが4軒ほどあるのだが、どこでも当然このアルゼンチンの試合のTV中継をするものかと思っていたが、1軒でしかやっていなかった。

他の3軒では、それぞれブラジル選手権のコリチーバフルミネンセ戦、グローボのノヴェーラ(ドラマ)、そして音楽DVDが流されていた。ブラジル国民にとって、敵国アルゼンチンの試合などはあまり興味がないようだ。

家に戻ったのが、開始3分ほど前だった。一部始終を見ることができたのだった。

アルゼンチンの先発メンバーは、前試合と同じだった。私は、この7月11日(月)に行われたアルゼンチンのグループリーグ最終戦を見ていない。しかし、その3-0というスコアを見て、最初の2試合より相当に機能したことがうかがい知れた。

これは、メッシをトップ下に置き、右アグエロ、中央イグアイン、そして左にジ・マリアの3トップを据える布陣である。

試合は、開始早々からアルゼンチンが攻め続けた。

しかし、先制点はウルグアイに入る。前半5分、フリーキックから15番のペレスという選手に決められてしまった。

これは、アルゼンチンにとってはかなり痛い。いきなりの失点である。

しかし、その後もアルゼンチンは攻め続ける。メッシがずいぶん機能している印象を持った。中盤でボールを受け、それをいい位置まで自分で持っていき、最後は前線に決定的なパスを出していた。

そんなメッシから、前半17分、前線ゴール前のイグアインに絶妙な縦パスが出て、イグアインが見事に頭で決めたのだ。きれいなゴールだった。これで、1-1である。

その後も、アルゼンチンはメッシを中心にいい攻撃をするのだが、どうしてもゴールを決められなかった。

イグアインもさすがレアル・マドリッドセンターフォワードを張るだけある。相当に高い技術を見せつけてくれた。後半終盤に見せたゴール前での反転してのシュートは惜しくもGKに弾かれたが、技術力の高さを見せてくれた。

途中で出たボール支配率は、アルゼンチン58、ウルグアイ42だった。時折、ウルグアイもカウンター中心にチャンスを作るが、圧倒的に攻めていたのはアルゼンチンだった。

そして、後半残りわずかのところで、アグエロに代わりテヴェスが投入された。

これで、私の応援にも本格的に身が入った。

テヴェスは、かなり献身的な動きをしていた。一度強烈な直接FKを蹴り、あわやゴールという場面もあった。

しかし、アルゼンチンは攻め立てるものの、あと1点が入らず、延長戦でも決着がつかなかった。

120分の戦いが終わってしまった瞬間、アルゼンチンの監督セルヒオ・バチスタの何とも残念そうな表情は印象的だった。

PK戦ほど酷なものはない。できれば、仮にウルグアイが勝つにしても、120分間で決着がついてほしかった。

結局、アルゼンチンの3人目テヴェスがGKに弾かれてしまい、PK5-4でアルゼンチンは敗退してしまったのだ。

これは、本当に残念だと思った。

最初の2戦でまったく機能しなかったアルゼンチンだったが、何とか機能する布陣を見つけ、これからというときだった。

やはり、メッシを中心にした素晴らしい攻撃陣のアルゼンチンの試合ぶりは、まだまだ見ていたかった。

何より、クラブW杯のバルセロナとサントスの対戦の前に、メッシ対ネイマールを見たかった・・・。

今後、アルゼンチンはどうなるのだろうか?

地元開催で優勝を高らかに宣言していたのだから、セルヒオ・バチスタは解任される可能性は高いだろう。しかし、もしそうなったら、気の毒としか思えない。

これから、というときだったのに・・・。

ウルグアイは、ムスレラというGKがかなりの力量があるように思えた。

フォルランはさすがはW杯MVPですごいとは思うのだが、そこまですごいのかは疑問だ。

それよりも、今回一度も見ていない、ブラジルのボタフォゴに所属するロッコ・アブレウはなぜ出てこないのだろうか?

この試合でも、終盤でロッコを投入したら相当に効果的だったと思ったが・・・。

アルゼンチンの1週間早い敗退はとても残念だが、コッパ・アメリカはまだまだ続く。

素晴らしい試合を見せ続けてほしいと思う。